「街どろぼう」
作・絵:junaida
合計点:12.98(2023年10月現在)
ehonnavi
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出版社:福音館書店 1,650円
ISBN9784834086225
「街どろぼう」の注目ポイント
- 「Michi」「の」「怪物園」のjunaidaが送る巨人の物語
- 祖父江慎+藤井遥(cozfish)の装丁が美しい
- 14.5cm×19.5cmと小さめサイズの絵本なのでインテリアとしても最適
「街どろぼう」はこんな人にオススメ
- 美しい装丁の本を探している人。
- 孤独の本質を知りたい人。
- junaidaの絵が好きな人。
「街どろぼう」のあらすじ
遠い遠い国の大きな山のてっぺんに一人の巨人が暮らしていました巨人には家族もなく友達もなく、長い間たった一人寂しく暮らしていました
もし一緒にご飯を食べる人や話し相手がいてくれたならどんなにいいだろうと巨人は毎日空想していました
ある夜のこと
ついに巨人は寂しくて寂しくてしょうがなくなり山の麓の街まで降りて行き
一件の家をこっそり山のてっぺんに持ち帰ってきました
朝になってその家の家族に巨人は言いました
「これからはここで一緒に暮らしましょう 欲しいものがあったらなんでもあげますから」
するとその家のお父さんが言いました
「私たちだけでは寂しいので親戚の家もここへ持ってきてくれませんか」
巨人はその夜街へ降りていき家族の親戚の住む家をこっそり持ち帰ってきました。
〜本文引用ここまで〜
山のてっぺんに連れてきた人たちは友人や街のお店やさん、あれもこれも持ち帰るように巨人に頼みます
そして巨人の周りにはたくさんの人たちが賑やかに暮らすようになりました
ところが、どういうわけか巨人は相変わらず寂しいままでした
もう一人では無くなったのに
なぜだか気持ちはひとりぼっちのままだったのです
そして、巨人はある夜ある行動を起こします
巨人は何をしたのでしょうか?そして孤独からは解放されたのでしょうか?
お話の結末はぜひ手に取って確認してみてください
監修者(絵本アドバイザーいぶき)「街どろぼう」の見どころ解説
「Michi」「の」「怪物園」などが有名なjunaidaの作品。まずは装丁の美しさが目に止まります。
物語は、巨人が主人公。一人で寂しかった巨人は、ある夜こっそりと1件の家をこっそり持ち帰ったところから物語は始まります。
ずっと孤独だった巨人は寂しさから解放されたのでしょうか?
周りに人がいれば孤独から解放されるのか?孤独を解消するにはどうすればいいのか?
そんなことを考えさせられる一冊です。
対象年齢は6歳から7歳以上がおすすめですが、大人が読んでも面白い絵本なのでぜひ手に取ってみてください
「街どろぼう」の作者junaidaのサイトはこちら
junaida(ジュナイダ)
1978年生まれの画家でありHedgehog Booksの代表
2015年『HOME』ボローニャ国際絵本原画展 入選
2019年『Michi』第53回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞(児童書・絵本部門)受賞
2021年『怪物園』第54回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞(児童書・絵本部門)受賞
2021年『怪物園』ミュンヘン国際児童図書館発行ホワイト・レイブンズ 入選
2023年『怪物園』IBBY(国際児童図書評議会)ピーターパン賞 受賞
2022年 美術館での初の大規模個展「IMAGINARIUM」を開催。その後全国巡回中
junaida.com
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