「きみへのおくりもの」
作・絵 刀根 里衣
合計点:13.54 (2022年5月現在)
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出版社:NHK出版 1,540円
ISBN9784140361184
「きみへのおくりもの」の注目ポイント
- ボローニャ国際原画展受賞作品『ぴっぽのたび』で一躍話題となっている刀根里衣さんの作品
- まるで絵画のような、深く透き通った青の世界に想いを馳せる
- 大切な人へのプレゼントや結婚のお祝いにおすすめ
「きみへのおくりもの」はこんな人にオススメ
- 大切な人に想いを伝えたい人。
- 穏やかな優しい気持ちになりたい人。
- 結婚プレゼントを探している人。
「きみへのおくりもの」のあらすじ
たくさんの星が空に煌くある夜のこと、クロは大好きなシロを散歩に誘いました。湖に浮かぶキラキラ光るものをシロにプレゼントするためです。
クロは、キラキラしたものを、小さなてでつかもうとしました。
でも、掴んだのは葉っぱ。
シャベルですくってみます。すくえたのは貝殻でした。
バケツを使ってみましたが、取れたのはクラゲ。
今度は釣りをしてみました。
釣れたのは、お魚!
大きな網を入れてみたら、大きな大きなタコがかかりました。
「キラキラはどこ…?」
とうとうクロはシロを残して湖の中へ飛び込んでしまいました。
深い深い水の中は冷たくって真っ黒。
何も見えません。
クロが岸に戻ると、夜空は陰り、湖に浮かぶ光る宝物は、すっかり消えてしまいました。
”キラキラ”をプレゼントできなかったクロは、しょんぼり
でも、シロはクロの隣でニッコリ微笑んでいます。
だって、シロは宝物のある場所をちゃんと知っていたから。
それは、二人の心の中。
この作品はまるで絵画をみているような、言葉がもしなかったとしても一つの作品として成り立つそんな強い 絵力を持った作品です。
大人になった今だからこそ、読みたい1冊です。