クマと森のピアノ | デイビッド・リッチフィールド | 絵本のあらすじを紹介| 温かい気持ちになりたい人に読んでほしい

「クマと森のピアノ」

作 デイビッドリッチフィールド
訳 俵 万智

合計点:13.06
ehonnavi 4.4
amazon  4.6
楽天books 4.0

出版社:ポプラ社 1,540円
ISBN9784591155080

「クマと森のピアノ」の注目ポイント

  • ウォーターストーンズ児童書賞(絵本部門)(2016年)受賞作品
  • 大切な友だちとのつながりを描いた物語
  • 歌人の俵 万智が翻訳

「クマと森のピアノ」はこんな人にオススメ

  • 温かい気持ちになりたい人。
  • 仲間の大切さを感じたい人。
  • 音楽が好きな人。

「クマと森のピアノ」のあらすじ

ある日、森の中で子熊のブラウンは、ヘンテコなものを見つけました。
「なんだろう?」そーっと触ってみると
タン!
これまでに聞いたことがない音がしました。
変なのさよなら・・・。でも、また来ちゃった。
毎日のように、ブラウンはそれを触りにきました。
雨の日も、風の日も、落ち葉が降っても、雪が降っても。
ブランはヘンテコなものと、仲良くなりました。
力強く、時には優しく、ブラウンが触っていると、とても美しい音が鳴ります。
なんて、素敵な音なんだろう。
ここじゃないどこかへ連れて行ってくれるみたいだ。
ここじゃない、どこかだって?そんなところがあるなら、行ってみたいな。
やがて、素敵なメロディに誘われて、クマたちが集まるようになりました。
毎晩、こんなにたくさん、まるで魔法にかかったみたいに、
一番前でうっとり聞いていたのは、仲良しのグレイです。

ある時、ブラウンの前に人間の親子ががやってきて、一緒に街に行ってもっと大勢の前で演奏したら?と提案を受けます。
ブラウンは悩みましたが、森を離れる決心をしたブラウン。
街に行くと、瞬く間に人気者になり、大きなコンサートホールで大勢の前で演奏をするようになりました。
街にきて、森の中で描いていたブラウンの夢は全て叶いました。
でも、何かが違う。何かが足りない。
そう感じたブラウンは森へ帰ることにしました。
森に帰ったブラウンが見た景色とは。
夢をかなえることとは、大切な友だちとのつながりとは?
最後は心の奥がジーンとする、そんな1冊です。

監修者(絵本アドバイザーいぶき)「クマと森のピアノ」の見どころ解説

時には自分の夢を追いかけるために、何かを犠牲にしなくてはいけない時がある。 頭では分かっていても、本当に自分にとって大切なものは何なのか?ふと考えてしまう瞬間ってありますよね。 夢を叶えるには、今いる場所から一歩踏み出す必要があった。 その選択ができたブランは素晴らしいなって思います。前に進まないと見えない景色がきっとあるはずだから。 その後、自分にとって何が大切はのか、気づいたブランは友達のいる森へと戻っていきます。 街を離れた自分を、みんなは怒っているのでは?と不安だったブラウン。 でも、そんなことは、ありませんでした。 世界中のどこへ行っても、何をしてても、仲間たちはブランを見守り応援してくれていたのです。 そんな仲間に囲まれている、ブラウンは、本当に幸せ者ですね。 ブランにとって、それに気づいた時、大きな夢を叶えたこと以上に、かけがえのないものを手にした、そんな瞬間だったのではないでしょうか? あなたにとって、本当に大切なことは、なんですか?そんなことを考えさせられるような1冊です。

今すぐ「クマと森のピアノ」を読む

いぶきのプロフィール
絵本紹介士

絵本は心の処方箋。あなたの心にも幸せが息吹きますように。絵本紹介士の【いぶき】です。子供の頃、母親にたくさんの絵本を読んでもらい、絵本を好きになり、自分の娘にたくさんの絵本を読んであげることで、絵本への理解が深まりました。
年間100冊以上の絵本を読むなかで、大人にこそ読んで欲しい絵本が多くあることに気づき、少しでもたくさんの人に知ってもらいたいとの思いでサイトを、スタートしました。
大人になってから心理学を学び始め、認定心理士を取得しました。その学びがこのサイトにも役立てばいいなと思っています。
誰かの心が「ふっと」軽くなるような、そんなお手伝いができたら嬉しいです。

pbook-museumをフォローする
背中を押してくれる
p-book museum
タイトルとURLをコピーしました