悲しみのゴリラ|ジャッキー・アズーア・クレイマー|絵本のあらすじを紹介|大切な人を亡くし喪失感を感じている人に読んでほしい

「悲しみのゴリラ」

作  ジャッキー・アズーア・クレイマー
絵  シンディ・ダービー
訳  落合 恵子

合計点:13.5(2022年5月現在)
ehonnavi 4.6
amazon  4.4
楽天books 5.0

出版社:クレヨンハウス 1,980円
ISBN9784861013874

「悲しみのゴリラ」の注目ポイント

  • 東京表参道・大阪江坂にある絵本専門店クレヨンハウスのオーナー落合恵子訳
  • 悲しい時は泣いてもいいと思わせてくれる1冊
  • 大切な人を亡くしたすべての人に読んで欲しい

「悲しみのゴリラ」はこんな人にオススメ

  • 大切な人をなくして喪失感を抱えている人。
  • 悲しみを乗り越えたいと思っている人。
  • 人の死について考えたい人。

「悲しみのゴリラ」のあらすじ

ママの庭きれいだね。何か手伝おうか?
うん。
僕のママ死んだんだよ。
そうだね知ってるよ。
死んだってどうやってわかるの?
体が動かなくなるんだよ。心臓が止まる、とか?
そうだよ。
みんな死ぬの?
そう、誰だっていつかは死ぬんだ。
でも君はタコあげだってもっとできるよ。
大好きだった母親を亡くした男の子の前に突然現れた寡黙なゴリラ。
少年とゴリラとの会話に思えるものは、実際は少年の呟きである。
その対話を通して、少年が少しづつ母親の死を受け入れ背負い、同じ悲しみをもつ父親と悲しみを分かち合うまでになる時間を丁寧に描いた1冊。

監修者(絵本アドバイザーいぶき)「悲しみのゴリラ」の見どころ解説

大切な人の死を受け入れるのは大人になっても、何度経験しても慣れないものです。 悲しみを誰かと分かち合えればいいけれど、分かち合ったからといって、悲しみが半分になる訳でもなく。 自分の思いと対話し、繰り返し繰り返し、その事実を自分の中で咀嚼し、前を向く時間がきっと必要なんだと思います。 決して雄弁に語りかけてくるわけでもないのに、ずっと心に寄り添ってくれるようなゴリラ。この本に出てくるゴリラが あなたの悲しみを癒すゴリラであったらいいなと思います。

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いぶきのプロフィール
絵本紹介士

絵本は心の処方箋。あなたの心にも幸せが息吹きますように。絵本紹介士の【いぶき】です。子供の頃、母親にたくさんの絵本を読んでもらい、絵本を好きになり、自分の娘にたくさんの絵本を読んであげることで、絵本への理解が深まりました。
年間100冊以上の絵本を読むなかで、大人にこそ読んで欲しい絵本が多くあることに気づき、少しでもたくさんの人に知ってもらいたいとの思いでサイトを、スタートしました。
大人になってから心理学を学び始め、認定心理士を取得しました。その学びがこのサイトにも役立てばいいなと思っています。
誰かの心が「ふっと」軽くなるような、そんなお手伝いができたら嬉しいです。

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