ひばりに|内田 麟太郎|絵本のあらすじを紹介| 明日に希望を持ちたい人に読んでほしい

「ひばりに」

作 内田 麟太郎
絵 うえだまこと

合計点:11.87
ehonnavi 4.5
amazon  4.3
楽天books 3.0

出版社:アリス館 1,300円
ISBN978752009474

「ひばりに」の注目ポイント

  • そっと心に寄り添ってくれるような1冊
  • 数多くの絵本お賞を受賞している内田麟太郎の作品
  • 東日本大震災から10年後に描かれた絵本

「ひばりに」はこんな人にオススメ

  • 悲しみを乗り越えたい人 。
  • 心優しい気持ちになりたい人。
  • 明日への希望を持ちたい人。

「ひばりに」のあらすじ

僕には言葉がない
君にかける言葉がない
僕はただ座るしかない
俯く君の隣に
いや 僕はたんぽぽになろう
君の隣にさく
いや たんぽぽの綿毛になろう
君が空へ飛ばす
君の思いのその言葉を届ける郵便屋さんになろう
そして 飛ばされながら雲雀に話そう
俯いた君が顔を上げ ぼくを空へ吹いたことを
君の命がこしらえた小さな風のことを
隠しきれない喜びに声をつまらせながら
雲雀に話そう
小さな小さな風のことを
内田麟太郎が大震災にあった子供を励ますために書かれた詩が絵本化されました。
研ぎ澄まされた言葉の中に優しさが感じられ、読んでいるとほっとするようなそんな1冊です。

監修者(絵本アドバイザーいぶき)「ひばりに」の見どころ解説

今は2021年、東日本大震災から10年。被害が比較的少なかった、東京に住んでいる私でもあの日のことは 今でも鮮明に思い出します。 内田麟太郎さんが絵本の最後に、大震災にあった子供を励ます詩。そんな思い上がった詩は書けませんでした。 でも私の気持ちは伝えたくて詩を書けない詩を書きはじめました。 あなたのところへも小さな風が届きますように。と綴られている。 この1文にこもった想いが、絵本全体にも広がっていて、心温まる1冊です。 毎日、いろんなことがありますが、もうちょっと頑張ってみようと背中を押してくれる1冊です。

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いぶきのプロフィール
絵本紹介士

絵本は心の処方箋。あなたの心にも幸せが息吹きますように。絵本紹介士の【いぶき】です。子供の頃、母親にたくさんの絵本を読んでもらい、絵本を好きになり、自分の娘にたくさんの絵本を読んであげることで、絵本への理解が深まりました。
年間100冊以上の絵本を読むなかで、大人にこそ読んで欲しい絵本が多くあることに気づき、少しでもたくさんの人に知ってもらいたいとの思いでサイトを、スタートしました。
大人になってから心理学を学び始め、認定心理士を取得しました。その学びがこのサイトにも役立てばいいなと思っています。
誰かの心が「ふっと」軽くなるような、そんなお手伝いができたら嬉しいです。

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