「ぼくのたび」
作:みやこし あきこ
絵:みやこし あきこ
合計点:12.87(2023年5月現在)
ehonnavi
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出版社:ブロンズ新書 1,650円
ISBN9784893096470
「ぼくのたび」の注目ポイント
- NYタイムズ・NY公共図書館絵本賞受賞作品
- ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞受賞作品
- 世界で認められている、みやこしあきこのリトグラフで描く世界観
「ぼくのたび」はこんな人にオススメ
- 旅に行きたいなと考えている人。
- 美しいファンタジーの世界が好きな人。
- 自分の殻に閉じこもってしまっているかも感じる人。
「ぼくのたび」のあらすじ
ここはぼくのホテル。 このホテルを初めて一体どれくらいになるだろう?小さいけれど、居心地のいいぼくの自慢のホテルさ。
毎日世界中からいろいろなお客さんがやってくる。
ぼくはお客さんから知らない国の話を聞く。そして、ぼくの毎日について話す。
この小さな町のことならなんでも知っているからね。
真夜中、ホテルの仕事を終えてベットに入る。
静かに目を閉じる時、遠くへ行きたい気持ちが込み上げてくる。
ぼくはでかける。夢のかなで。大きな鞄を持って。
飛行機に乗って知らない街から知らない街へ。
自由に行きたい方に進む。
[本文引用ここまで] 夢の中で世界中を旅するぼく。
目が覚めるといつもとかわないあさがきて、ぼくは今日もここにいる。
まだ、この小さな町しか知らないぼくが、いつか本当に飛行機に乗って、この世界を旅立つ日がやってくるのでしょうか?
その時、ぼくは何を感じ何を思うのでしょうか?
美しい世界観に魅了され、思わず旅に出たいなそう思わせてくれる絵本です。
監修者(絵本アドバイザーいぶき)「ぼくのたび」の見どころ解説
この絵本は読む人によって、解釈が変わる本なのではと思えます。1つは、ホテルのオーナーであるぼくがお客さんに聞いた話を元に、夢の中で旅をする、そんなほのぼのとした物語。
もう1つは、この街しか知らないぼくが、世界中から来たお客さんを受け入れ、また見送る、そんな日常を誇りに思っている反面、どこか物悲しさや孤独を感じている主人公の複雑な心境を描いている物語。
どう捉えても、正解なんだと思います。
そうゆう余白がある絵本だからこそ、魅力的なのではないでしょうか?
みやこしあきこさんが描くリトグラフで描く美しい世界観に浸り、物思いに耽ってしまうそんな1冊です。
おまけにSOLIDE HOTELという6pの冊子がついてくるのですが、アナザーストーリーを見るようで素敵な演出となっているので、実際の絵本を手に取ってぜひ読んでほしいです。